記録のようなもの?

備忘録的な記録のようなもの。

2016年06月

骨髄バンク ドナー体験記? ふたたび。 自己採血編

 
さて、前回の採取前健康診断を経て
着々と骨髄採取に向けて進んでます。

今回は自己採血。

これは骨髄採取の際、自分に輸血する為に
事前に自己血を採取する。 

骨髄採取は1200ccを予定しているので
自己採血量は800ccを2回に分けて採取する。


ようは献血と同じ400ccを病院で抜いてくるだけ。
一度で800cc抜いてくれると手間が省けるのだが
先生曰く
「体重1キロあたり70ccの血液が有るので
70キロだとすると約5000ccの血液だから
そのうち800ccを抜くと相当つらいよ?」

実際、先生はアメリカ留学中に献血に行って
600ccを献血したら貧血を起こしたと仰ってた。
アメリカの輸血パックの単位が300ccだそうだ。

まあ、確かに辛そうでは有るが
二度も採血の為に一時間ほど掛けて病院に行くのも面倒では有る。
地方となればそれ以上の時間を掛けていく人も居るだろう。

自己採血程度なら最寄りの病院または、献血ルームでも
自己採血くらいなら出来ると思うのだが。
この話は以前にもコーディネーターさんとも話をした。

さて、採血自体は5分も満たない時間で終了する。
献血の際もいつも5分以内で終わる。

医師曰く
「患者さんに依って1時間掛かる人もいるんだよ。」と。

それは何故かと尋ねたら
痛みに弱い人などは、針を挿すと血管が縮んで
途端に血が流れてこなくなるそうだ。
もちろん血幹の太さが太いほうが早いらしい。

自己採血の際は事前に500mlのポカリか水を飲まされる。
これを飲み干すと採血スタート。
採血終了時もまた同じくポカリか水を飲まされる。

そして採血後の注意事項を伝えられ
あとは病院内の適当な所で1時間ほど休憩して帰宅するように促される。
 
まあ、病院内でぼーっとしてたくもないので
早々に帰路につく。

体調は二日間とも当日はこれといって何ともないが
翌日以降やたらと眠かった。
献血の際は別になんともないんだが・・・何故だ?

さて、いよいよ、あと二週間ちょっと経てば骨髄採取の入院となる。
それまで病気と怪我に注意せねば。

 

骨髄バンク ドナー体験記? ふたたび。 確認検査編

 
さて、前回の最終同意から20日後
確認検査に行ってきた。

確認検査は骨髄採取手術をする病院で行うことになってるらしく
最終同意の際訪れた最寄りの病院とは違い
23区内の某病院まで行ってきた。

朝9時に病院でコーディネーターさんと待ち合わせをする。

検査内容は

血液検査
尿検査
胸部レントゲン
心電図
肺機能検査

まずは担当医と面談と診察。
アレルギーは有るか、喫煙は、飲酒は等
色々聞かれる。
心拍、血圧、聴診器などありがちな検査。
その後、身長と体重を測り
各種検査に回される。

コーディネーターさんに連れられ、まず尿検査からスタート
採取用のコップを渡されたが、病院に到着してすぐに
お腹が痛くてトイレで綺麗さっぱり出したばかり・・・
「出ねーよ。」
と思いつつトイレへ。

トイレには採尿に関しての注意書きが貼ってあった。

出だしの尿はコップに入れず、最後の尿との中間の尿を
コップの線まで入れるように書いてある。

巧みな尿コントロールで線まで入れる。
さっき出したばかりなのに意外と出る。

トイレ内の窓口らしき前にコップを置き
次は血液採取へ

血液採取室の前には採取待ちの患者さんが
大勢待っているが、数分待つだけで自分の番が廻ってきた。

採取室に入ると、看護師が凄い早業で次から次へと
採血をしてる。
このお陰で予想以上に待ち時間は少ない。

 次はレントゲン。
これは胸部だけ、正面と横から一枚ずつ。

次は心電図

ベッドに寝転がって胸部と手首足首に電極?を付けられて
数分で終了。

次は肺機能検査
検査室からは女性の応援する声が聴こえる・・・
コーディネーターさんから
「この検査で引っかかる人が多いのでコツを掴んで上手くやってくださいね。」と

コツというのは
思いっきり息を吸ったら一気に吐く。
瞬発的な吐く力が重要らしい、肺活量じゃなく
瞬発力?だそうだ。

肺機能検査室に入ると茨城弁が抜け切らない
女性医師なのかな?看護師なのか?が
「私が吸って下さいと言ったら普通に息を吸って下さい。
吐いてと言ったら普通に吐いてください。
そして何回目かに思い切り吸ってと言いますので
その時は吸えるだけ吸って下さい。
その後思い切り吐いてと言いますので
その時は目一杯吐いて下さい。」
と指示された。

これが後々考えると曲者。

そして検査機から伸びるホースの咥え口を咥え
指示される通りに呼吸をする。
そして数回目に
「思い切り吸って!!!」

思い切り息を吸う・・・・

「そしたら吐いて!!!」
指示通り勢い良く思い切り吐く。
 
・・・なんか自分的に不満が残る。

そしてもう一回。
全く同じ事を繰り返す。

・・・ん?更に不満が残る・・・

茨城弁訛りの看護師?さんに
「大丈夫ですかこれで?」
と聞くと

「まあ、大丈夫ですね。」

・・・まあ、大丈夫ならいいや。

検査室から出るとコーディネーターさんが
「どうでした?」
と。

「大丈夫そうですよ」
と返しといた。

さて、次は麻酔科の医師の問診。
その前にコーディネーターさんから
「運次第なのですが、ちょっと変わった先生に当たるかもしれないので
その場合、気分を害す事を長々言われる可能性が有るので
前もってお伝えしておきます。」
と・・・。

「楽しみにしておきます。」
と返事をしておいた。

結局、その先生は違う病院に行ったらしく
ごく普通の先生に問診を受けた。
コーディネーターさんは凄くホッとしておられたw

再び担当医師の元へ戻り
各検査結果が出ていたので、医師が結果を見ながら
問題がないかチェックしている。

すると、
「肺機能検査がちょっとね・・・
基準値の下限だね。」

あ、やっぱり・・・。

何か違和感があったのは、後から考えると
茨城弁が抜け切らない看護婦の指示方法にある。
「思い切り吸って!!!」
これは良い。
「思い切り吐いて!!!」
これが良くない。
思い切り吐いて!と言われた途端、息を思い切り吐く。
どういうことかというと、まだ吸いきってないのに
指示が出て、吐いてしまう。
そう、何か違和感があったのはこれ。
まだ8割り程度しか吸ってないのに吐いてしまってる感じ。
肺機能検査を受ける人はここを注意w

まあ、範囲内で問題がなかったからおkとしよう。


血液検査も尿検査も血糖値だけ赤く表示されてたが
空腹時血糖値の数値だったので
朝にオレンジジュースとメープルシロップ入のヨーグルトを
食べた後の数値なので問題は無さそう。

後は感染症系の血液検査結果が出ていないので
それを除く検査結果はクリアした。

これで約ひと月後の骨髄採取は決定のようだ。

だが、採取日までに自己血を採取しに二度この病院を
訪れないとならない。
案外面倒だ・・・。一度で800cc採血してくれりゃいいのに
と無茶な考えになってしまう。

ちなみに自分の体重の場合
採取される骨髄液は1200ccだそうだ。

その代わりに、事前に採取した自己血を手術中に体へ戻す。

一回目の自己血採取は丁度一週間後に行ってくる。
単に献血するのと同じなので記事は書かないと思う。

骨髄液採取日まで怪我、病気に気をつけて生活せねば。


骨髄バンク ドナー体験記? ふたたび。 最終同意編



てなわけで前回コーディネーターにドナーになる意思を伝え
何度かのやり取りで最終同意の場所が決定した。

場所は自宅から一番近い指定病院を選んだ。
コーディネーターは案外忙しいらしく、こちらの要望の日時は
ことごとくスケジュールが入っていて、こっちが折れ
コーディネーターに合わせることになった。

病院の方もコーディネーターの都合に合わせてほしそうだったが
これはこちらに合わせて頂く。
ドナーになると何度も病院に行かなくてはならないので
出来る限り全ての事を短時間で済むようにしたい。

本来この最終同意には家族の誰かを同席させ
本人と家族の同意を得なければならないが
うちの家族は同居はしていないし、地方に住んでいる。
わざわざ自分のボランティアの為に親を呼び寄せる事も出来ず
コーディネーターに後日、実家の近所の指定病院まで
行って頂くことになった。

また、この最終同意には第三者の立会人が必要らしい。
こちらが立会人を用意できれば誰でも良いらしいが
いない場合は骨髄バンクが用意する弁護士が立ち会う。

殆どの場合は弁護士が立ち会うらしい。
まあ、自分のボランティアの為に人を呼び寄せて
迷惑をかけられないわな。

さてここまでで問題になってくるのは
大抵の人は

「家族の同意」

となると思う。
実際、うちの場合は親父はあまり関心はなく、どうでも良い感じw
まあ、どうでも良いと思ってくれれば俺自身もありがたい。

問題は母。
どうも納得行かないらしい。
はっきりとは言わないが、賛成はしにくいと・・・。
まあ、健康な体にぶっとい針を刺すのは
親としては微妙な感情なのだろう。

まあ、何を言われても俺が決めたこと。
反対はしてくれるなと釘は刺しといた。
言いたいこと、聞きたいことが有れば
とことんコーディネーターに聞いてくれと。

仮に、家族が白血病でドナーが必要だったとしたら
適合するドナーが現れて欲しいと心から思うと思う。
それを自分に当てはめたら反対はしてほしくない。

それが適合したんだから家族に反対されて
移植出来なくなったら残念過ぎるでしょ。
簡単な理由だわな。

そんなわけで、最終同意に行ってきた。

基本的には確認検査時にハンドブックを見ながらの説明と同じ。
ただ、弁護士が汲まなく漏れ無く話をチェックしている。
コーディネーターの説明に不備は無いか第三者として同席。

ハンドブック通りの説明が終わると病院の先生が同席し
医療的な説明と質疑応答。

ここで先生に質問をしてみた。

ハンドブックやコーディネーターの話では過度な運動は避けるように
言われているが、過度といっても人により違うと思うので
明確な運動量がよく解らないので教えてほしいと。

医師
これが、人によって違うとしか言えないんです・・・
前日に階段を登っても数値が出ちゃう人もいれば
登山をしても数値が変わらない人も居るんです。
なので明確な目安が有りません・・・。
(数値と言うのは筋肉疲労で上がる数値で名前は忘れたwたぶんGOT)

ここで食い下がって聞いてみる
自分は筋トレもするし、自転車も漕ぐし
かなり早めのウォーキングを長距離歩いたりもするので
結構ハードな運動をしているし
なるべく筋肉を減らしたくはないし、運動量を減らしたくない
この場合どうしたらよろしいか?

コーディネーター
それならば採取前健康診断の一週間前までは運動量を減らさずに頂いて
一週間前になったら軽めに抑えて頂いて
採取前健康診断の採血データでどれだけ
数値が変化するかを見てみましょう。

医師
それがいいですね、数値が変化していたら自己採血時の2週間前からは
おとなしく静養して頂く形がいいですね。

とのこと。
なので、採取前健康診断の数値が上がっていても然程問題はないらしい。
 その後の自己採血時までに数値が落ち着いていれば良いとのこと。

おとなしくしていれば良いのかもしれないが、筋肉を落とすと
後が大変なのでこれは避けたい。
ただでさえ術後の筋トレは休止せざるを得ないだろうからね。

帰ってみてこの件に関して色々調べてみたら
ドナー関係のpdfが落ちてたので見てみたら
術前にGOTが上がっていてドナーに聞いた所
前日に運動会に参加していて数値が上がっていたが
原因が運動会と分かったので手術決行したとの記述があった。

また、同じようにGOTが上がっていた原因が病的なものでは無いと
判れば手術は問題なく行ってる記述が何件か見れた。
ようは手術担当医との話し合いだわな。

実際にハンドブックにも、どうしても運動を避けれない場合は
採取前健康診断の際に医師に相談して下さいと書いてあった。

普段運動をしてるドナー候補者は医師に相談してみると良いかも。

次の質問は

自分は頭痛持ちなのだけど、薬を飲むのも限られる様だが
頭痛薬すらダメなの?

医師・コーディネーター
お飲みの薬は?

EVE

医師・コーディネーター
ああ、EVEなら大丈夫です。
鎮痛剤でも駄目なのの有るんですよ~
例えば○○○リン、あれだと検査に引っかかっちゃうんですよね。

え!?半分は優しさだって言ってたのに~。
別に悪い薬って言ってるんじゃなく
何かの成分が検査に引っかかっちゃうんだと。

最終同意後は気を使うのは薬だけじゃなく
血の出る事はご法度。
小さい傷すら付いたら病院行き・・・
細菌に感染しちゃまずいから。

さて、そんなこんなで最終同意の判を押してきた。
これで後には引けない状態になった。
俺の骨髄を移植される患者さんにも
ドナーが見つかった事が伝えられるそうだ。

さらに致死量を越える抗癌剤治療もそのうち開始される。
俺に何か有って骨髄移植が中止になろうものなら
大問題、と言うか患者さんが命をも失う可能性もある。

そうならないように自己管理を徹底しないとならない。





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